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ブルーカーボン ④『「列島を海藻で囲む」挑戦』(明日への環境Lesson/静岡新聞)

 

海中のようすを調べる枝廣淳子さん=熱海市

 熱海のブルーカーボンプロジェクトは多くの方々のご協力・ご支援をいただいて進めることができています。漁業組合や市、県、ビーチクリーンなどに参加してくれる地元の皆さん、さまざまな技術提供や支援をしてくださる企業の方々など。


 その中のお一人、地元の海洋土木会社・青木建設の佐野茂樹社長は「日本各地の藻場を再生して、日本列島を海藻ベルトで囲みたい」とおっしゃいます。藻場が増えれば二酸化炭素(CO2)を吸収してくれる量が増え、温暖化を防げます。いろいろな魚や海洋生物が増加し、水揚げ量も増やすことができる。そうしたら漁業の魅力が増し、日本中の沿岸地域が元気になっていくことでしょう。すてきだと思いませんか?


 その実現のために、私たちができる5つのことをお伝えします。


  1. 関心をもつこと、知ることー気候や自然の変化、何か感じることはありませんか?

  2. 周りの人たちに伝えることー海や魚のことを話題にしてみてください。

  3. 海のある自治体に暮らしている方なら、行政などに「ブルーカーボンに取り組みましょう!」と働きかけるることーブルーカーボンに取り組む自治体が増えています。

  4. 海が近くになくても、あちこちのブルーカーボンの取り組みを応援することができますーボランティアの機会もたくさんあります。寄付、直販での支援のほか応援メッセージでも!

  5. 友達や家族との会話に、さりげなく「ブルーカーボン」を持ち込むことーブルーカーボンの可能性を伝えて認知と理解を広げましょう。


 私たちの暮らしは海とつながっています。海の近くに住んでいなくても、刺し身やすしは好きな人も多いですよね。海藻は私たちの大事な食をはぐくみ、提供してくれています。気候変動対策と海の豊かさを取り戻すブルーカーボンのうごきに、注目してください。




 2020年に移住した熱海市で環境教育に取り組む環境ジャーナリストの枝廣淳子さんが、持続可能な社会をつくるために必要な力や知識を解説します。



 


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