
2月15日(土)に、未来創造ユースチーム第6期の第5回ゼミを開催しました。
今回は、熱海会場で1名、オンラインで7名のメンバーが参加しました。
まず、第4回の内容(プロジェクトを進めるための効果的なコミュニケーション)について、メンバーがレポートに書いてくれたコメント(学びや気づき、悩み)をもとにおさらいをしました。
スピーチの話し方や、準備の仕方について質問を多くもらったので、講演などで沢山の人の前で話すことの多い枝廣から、意識していることや工夫している方法についてアドバイスを送りしました。
今回のテーマは、「合意形成の進め方」についてです。
誰しも、「意見が違う人と一緒に何かを進めなくてはいけない・・・」という場面に直面したことがあるのではないでしょうか。そういうとき、どうやって話をすればよいのでしょう?
はじめに小グループになって、「どんな場面や状況が考えられるか」について、学生や社会人それじれの遭遇しうる場面について考えてみました。そのあとに例題をもとに、相手と意見が違う!という状況において、どのようなことができそうかを、お互いにアイデイアを出し合って考えてみました。
枝廣から、「合意形成」とはどんなことであるのか、「合意」と「同意」は違うということ、合意形成にあたって大切なことや鍵となるスキルなどについて、解説をしました。
合意形成についてのポイントをレクチャーしてもらった後に、練習問題として、「意見の異なる2人がいる場面に遭遇した際に、あなたならどのような提案をして、合意形成することができるか」について、グループで話し合ってみました。提案は1つだけとは限らないので、いろいろなアイデイアを考える練習もあわせて行いました。
グループで出た意見を共有して、それに対して枝廣から話す時・聞く時に大事なガイドラインや、場の設計の工夫についても追加情報をお伝えしました。
その後、社会的合意形成の事例も紹介しました。枝廣が過去に関わった、原発集積地・新潟県柏崎市での3年間のまちづくりの取り組みについて、そのプロセスや進める際の工夫や3年後の変化に、メンバーたちもとても熱心に聞いていました。
最後に、ショート・レクチャーとして、「温暖化対策:炭をつくる」をテーマに解説する授業を行いました。
温暖化を止めるために必要な3つのことの、1つである「回収したCO2がふたたび大気中に戻っていかないように、固定化する」でキーワードとなる「炭」について、未来創造部が進めているプロジェクトを紹介しました。ユースゼミが終了したあとには放課後ゼミとして、副代表の光村より、木材を炭にする様子を実際に配信しながらお伝えしました。
今日の振り返り・感想を発表したので、一部紹介します。
・合意と同意が違うということについて、自分のなかでは分かっていたが、話し合いの場になると、どちらかの意見に合わせようとして、新たな意見を作ろうという発想がなくなってしまうことが多かったので、合意形成できるようにしていきたいです。すべてに合意形成しなくてもいい、とあって、すべて合意形成しようと思い込んでしまうから「相手聞いてくれるかな」とか「相手できるかな」と心配していたが、そこじゃなくて違うところで合意形成したら相手も聞いてくれるかもしれないし、そういうところを工夫することもありなのではないかと思いました。(小学生メンバー)
・自分と違う意見の人の話を最後まで聞かないことがあって、自分の意見が少しでも通ってほしいからと考えてしまっていて、そういう時に合意形成を使って、相手の意見と自分の意見も、みんなが納得できるようにしたいと思いました。また、違う意見を聞かないと、そこでの学びがないので、これからは相手の意見も聞いて学びを深めていきたいと思いました。(中学生メンバー)
・社会的合意形成で、原発の話があったが、原発そのもので合意形成をするのではなくて、町の将来というところに議論を移して考えていく、というのが視点の持ち方がすごいと思った。この論点というのにこだわるのではなくて、広い視点で物事を見るということも方法としてあることを学ぶことができてとても良かったです。(大学生メンバー)
・営業をしているので、お客様との打ち合わせの際などのことを想像しながら受講していました。原発の話のように、みんなのビジョンは同じ部分があってつながるところがあると思うので、相手が何をしたいのか、こちらが何をしたいのかなど、思いを言語化して、感情をぶつけるのではなくて、みんなが納得したかたちで進められるように、今後意識していきたいと思います。(社会人メンバー)
4月より、第7期ユースチームがスタートします!
現在メンバーを募集中ですので、興味がある人は下記サイトをご覧ください。ぜひ一緒に学びましょう!!